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2023-09-08 高校生の現場見学会(男鹿工業高校)を実施しました

↑ 写真のスライドショーです ↑ 

 令和5年9月5日(火)、秋田県立男鹿工業高等学校設備システム科1年生を対象とした現場見学会を、秋田県秋田地域振興局建設部との共催で実施しました。当日は、生徒さん24名が参加されました。
 見学した場所は、以下のとおりです。
  ①ふ頭用地造成工事(秋田市向浜)
  ②岩見ダム(秋田市河辺)
  ③秋田空港(秋田市雄和)
  ④下水道秋田臨海処理センター(秋田市向浜)
 
 最初の見学箇所であるふ頭用地造成工事の現場では、全体計画平面図が配布され工事の概要の説明を受けた後、㈱沢木組さんが所有する東北第2位の規模の作業船「第七大雄号」に乗船させていただきました。「第七大雄号」は最新のICT技術を導入した起重機船(クレーン船。重量物を吊り上げて移動させることに特化した船舶)です。停泊しているからかもしれませんが、その巨大さにより乗船すると水上にいるという感覚がありませんでした。
 実際に作業に使う部分の他に、船内には会議室、キッチン、浴室、ベッド付の個室があり、陸上と変わらない生活を送ることができます。見学会当日は最高気温33℃でしたが、各部屋はエアコン完備で、室内は涼しく快適でした。このような環境ですので、女性の入職も歓迎しているとのことでした。
 その後動力室、クレーンの操縦室等を見学しました。実際にクレーンが回転したときの迫力は圧巻です。生徒さん方は、普段見ることのできない作業船のそれぞれの設備に、真剣に見入っていました。この現場にいらした7名の作業員の方のうち3名が生徒さん方と同学科のOBとのことで、距離感がぐっと縮まったように見受けられました。下船後に㈱沢木組さんから、建設業に携わることがなければこのような作業船に乗るのは今日が最初で最後、とお話がありましたが、本当にそのとおりで貴重な体験となったことは間違いありません。

 次に岩見ダムでは、管理事務所職員の方からダムの構造等について説明を受けた後に、ダム上部の通路に進み、水叩き(ダムから落下してきた水のエネルギーを奪うために水を跳ねさせるコンクリートの床板設備)を見下ろす形でさらに詳細に発電設備等についての説明を受けました。ダムの上部はかなりの高さがありました。生徒さん方は、説明を実感を持って聞くことができたのではないかと思います。

 秋田空港では、3名の職員の方からそれぞれ説明を受けました。まずパンフレット「秋田空港概要2023」をもとに組織体制をはじめとした空港の概要について、次に滑走路端安全区域整備事業についての説明がありました。滑走路端は法定で90mの幅員がなければならないそうですが、現在の秋田空港では40mしか確保できていないということで、そのために実施している改良工事について教えていただきました。最後に、秋田空港内に1,000基もあるという航空灯火の維持管理等につき、説明を受けました。

 最後に下水道秋田臨海処理センターを見学しました。座学でセンターの概要と管渠(水路)の運用方式、下水の流速(流れるスピード)や処理範囲、処理施設、処理の流れ等について説明を受けた後、沈殿池を見学しました。最初の沈殿池はかなり酷い臭いがしますが、処理が進むにつれて臭いが軽減し、水質もよくなっていっていることを確認できました。生徒さん方も、最初の沈殿池では臭いに顔をしかめる様子がありましたが、その次の沈殿池で既に臭いが軽減していることに驚いていました。
 
 今回の現場見学会で、生徒さん方が建設業について考えるきっかけとなったり、建設業についての理解を深めるために寄与できていれば幸いに思うものです。
 

 

2023-08-24 管内工業高校に機器を寄贈しました

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 (左の写真:男鹿工業高校 筒井勝校長と当協会平野会長、右の写真:秋田工業高校 佐藤隆史校長と平野会長)

 令和5年8月24日(木)、当協会管内の秋田県立男鹿工業高等学校並びに秋田県立秋田工業高等学校に機器を寄贈しました。

 機器の寄贈は、建設業への若年労働者の入職及び育成を図るとともに、建設産業の社会的向上や建設業への認識を深めてもらうことを目的として行うもので、実習教育で使用する測量機械や情報機材を中心とした機器をその対象としています。当協会では、近年会長が管内工業系高校に赴き、寄贈しております。

 本日、男鹿工業高校へは、トータルステーション1台、金属製三脚1脚、TSミニプリズム1式を、秋田工業高校へは、デジタルレベル4台、金属製三脚4脚、RABコードスタッフ4本を寄贈しました。

 このことにより教育環境の充実に少しでも寄与し、高校生の皆様の建設技術の涵養や豊かな実習体験に貢献できればと願うものです。

 

2023-07-14 安全管理講習会を開催しました

 R5.7.6(木)13:30~15:30、当協会3階大会議室にて、安全管理講習会を開催しました。本講習会は、例年全国安全週間にあたるこの時期に開催しているもので、今年は40名の参加がありました。

 講師は、秋田労働基準監督署 安全衛生課長 佐藤永史氏、第一方面主任監督官 袴田周氏の両氏で、第一部として「建設業における労働災害防止対策について」、第二部として「働き方改革関連法について」をテーマにそれぞれ1時間の講義が行われました。

 「第一部 建設業における労働災害防止対策について」では、佐藤安全衛生課長から、災害統計、災害事例、第14次労働災害防止計画、熱中症対策、石綿障害予防規則の改正、労働安全衛生規則の改正を中心に解説いただきました。県内での令和4年1年間での労働災害発生件数のうち、建設業は304人、前年比33.9%増で、亡くなられた方は8名にのぼっています。少しでも労働災害を減らすために、参加企業の皆様には引き続き安全衛生に対する意識の高揚を維持していただければと思います。

 「第二部 働き方改革関連法について」では、袴田主任監督官から最新の資料をベースに、時間外労働の上限規制について解説をいただきました。2024年4月の労働基準法改正に向けて重要となる36協定届様式の記載方法について重点的に解説いただき、参加企業での実務に有益な講習会となりました。

 



2022-08-10 JCMセミナー「よいコンクリートの構築と延命化技術」を開催しました

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 令和4年7月21日(木)JCMセミナー「よいコンクリートの構築と延命化技術」が、(一社)秋田中央建設業協会3階大会議室で開催されました。セミナー開催時間は13:00~17:00の4時間でした。
 
 講師は近未来コンクリート研究会代表の十河茂幸(そごう しげゆき)氏をお招きしました。十河氏は(一社)コンクリートメンテナンス協会顧問であり、元広島工業大学工学部教授。工学博士、技術士(建設部門)、特別上級技術者資格(メンテナンス)、(鋼・コンクリート)コンクリート診断士、一級土木施工管理技士等の様々な資格を保有する専門家です。近年はこれまでには連携のなかった各団体の橋渡し役として奔走していらっしゃるとのことで、今後の建設業界の発展のために尽力されている方です。JCMセミナーでも日本全国を周り、ご自身の持つ技術や知識の伝達にも注力されておられます。

 当セミナーの受講資格は秋田県土木施工管理技士会会員に限定し、受講者は20名でした。
セミナーは3部に分かれており、第1部が「良いコンクリート構造物を造る施工技術」、第2部が「ひび割れなどの不具合の抑制技術」、第3部が「維持管理のための点検・診断・延命化技術」という構成でした。

 受講者からは、説明がわかりやすく参考になったとの声が多く見受けられました。ひび割れ発生のメカニズム、予防策や対策、種類・発生原因、打設方法について改めて興味を持たれた方や勉強になったという声や、これまで習得した知識の確認ができたなど、有意義なセミナー内容となりました。Web開催を要望する意見もあり、今後の企画の参考とさせていただきたいと考えております。
 
 当日は、秋田県内の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者が800名台が連日続く中での開催で、受講者の皆様には受付時の手指消毒や検温、換気の際にご協力をいただき、スムーズな講習会運営ができました。

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